【注意喚起】在宅医療における脂肪乳剤使用についてのお願い

平成28年4月吉日

会員各位

一般社団法人日本在宅医療学会

株式会社大塚製薬工場 

 

謹啓 時下皆様におかれましては益々ご清栄の段お慶び申し上げます。また、平素は格段のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

さて、今回の診療報酬改定により、「在宅医療において注射用脂肪乳剤が使用されている実態を踏まえ、保険医療機関の医師が処方できる注射薬及び医師の処方せんに基づき保険薬局で交付できる注射薬に追加する」とされています。

脂肪乳剤は乳濁液であり、沈殿等が目視確認できないこと、フィルターを通すことができないことから配合変化や感染防止対策に関する留意が特に必要です。

つきましては、脂肪乳剤の国内唯一の製造販売業者の株式会社大塚製薬工場と連名で、脂肪乳剤使用上の留意事項を下記に記載しました。今後は、本内容を各団体・学会に情報提供する予定としています。

謹白

― 記 ―

  • 手指消毒や無菌的な取り扱い等、感染予防対策について十分な指導を行う
  • 閉塞・配合変化や感染防止のため、投与前後に生理食塩液でルートをフラッシュする
  • 投与に用いた輸液セットは、投与開始から24時間以上は使用しない(廃棄する)
  • CVポートやカテーテルが閉塞しやすいので注意する
  • 原則単独投与とする(他の輸液を投与していない時間に脂肪乳剤を投与する)
  • やむを得ず他の輸液を投与している主ルートの側管から脂肪乳剤を投与する場合は、次の点にも留意する
    • 主ルートの輸液は、治療薬は混合せず電解質製剤や栄養輸液のみとする
    • 必ずフィルターより患者側の側管から投与する

以上

患者・家族等の使用環境などを十分考慮した上で使用の判断をするようお願い申し上げます。